原寸図面

椅子の原寸図面が仕上がった。A0サイズで原寸スケッチを描き、トレーシングペーパーを重ね、段々と線を整えて図面化していく。アナログな手法で時間もかかるが、原寸で検討しておくとボリューム感やプロポーションを大きく外しにくい。

この後はライノセラスで3Dモデリングをして、3Dプリンターで立体として出力する。
アナログもデジタルもごちゃまぜにして、業務を進めるのが個人的には好きだ。
馬にカーナビといったところか。

新年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

正月は妻子と離れて一人、東京で過ごしているので、原寸で椅子の設計をした。
図面を描いていると20代に椅子メーカーに勤めていた頃のことが蘇ってくる。

社長のお母さん(ばーさん)の阿波弁
隣の畑に飛んでいった部材
藍住町のレンタルビデオ屋に乱入してくる野良犬


建築と家具

徳島市の誉建設と、オリジナル家具を開発しようという話になり、開発を進めている。
「造作家具」をテーマにしているが、そもそも造作家具とはなんなのか。置いてあるテーブルや椅子とは違いそうである。壁に直接取り付けられていたら造作家具になるのか、または大工が作ったら、そうなるのか。スケルトン・インフィルという言葉のインフィルにあたるものなのか。

などと考えていたら、躯体柱に巻き付く階段のような構造のソファと、壁にビスで直接打ち付ける「よくある造作家具」構造の棚がデザインできた。

SOME-chan

テーブル工房kikiで木工職人をしている友人の染谷(染ちゃん)から「ブログをいい加減更新しろ」と二週間前に連絡があった。
なんだっけそれ….?ブログの存在を思い出すのに二週間かかった。
せっかくなので染ちゃんに作ってもらいたいものを考えてみた。

そんなわけで記念すべき「染谷ファウンディング」の第一回をそめちゃんには無許可で開催いたします。
下に掲載している無垢の文庫本箱ですが、ぜひほしい!!という方はご連絡ください。
希望者が現れましたら、千葉がテーブル工房kikiに出向き、仕事中の染谷くんにしつこく制作をお願いしにいきます。

禁酒

ブログをほったらかしていたら、元号まで変わっていた。

昨日は飲みすぎたので、禁酒をすることにした。
学生時代の体重が55キロだが、15年たった今は67キロになったので、ダイエットも兼ねてかつてのほっそりした感じを取り戻すことが、最大の目標であるが、飲みすぎて人に迷惑を掛けないことも、このプロジェクトにおいては大きなウエイトを占めている。
そんなわけで今日から主な話題は禁酒についてであり、どのように体が変化していくかをこのページで伝えたいと思う。

写真はプレゼン用の家具スケッチ。

3Dプリンター

中国製の3Dプリンター、ender3を買った。組み立て式だからなのか、想像していたよりもはるかに安かった。
知らなかったが、チェコのprusaというプリンタがオープンソースハードウェアという仕組みを使っていて、ender3もprusaを元にした亜種みたいなものらしい。オープンソースというとプログラムなどソフトウェアの世界の話だと思っていたが、ハードウェアにもその仕組が使われだしたようだ。どのように収益につながるのかわからないが、興味深いと思った。

写真は光造形のformlabsでプリントした椅子の模型。

作業

久しぶりにgraf laboで木工作業をした。鯖江で進めている案件の什器用コマを250個作る必要があったので、治具を作ってひたすら切ったり削ったりした。一つの作業は簡単だが、すべての工程が×250なので工程毎に単純作業になる。
ところで最近気づいたことだが、

スケッチを描いている時 → 考え事(できる)
図面を描いている時 → 考え事(ややできる)
文章を書く時 → 考え事(できない)
歩いている時 → 考え事(できる)
走っている時 → 考え事(できない)

である。
では、木工の単純作業はどうか?答えは、考え事はできない、である。ならば心を無にできるのか、ということになるが、もちろんそのような高尚なこともできない。
はてさて単純作業をしている時は、一体どのような心理状態か。今回自分の心と向き合ってみたが、なぜか思い出を思い出すことができる。中学生時代に言われた腹の立つこと、学生時代にふられた苦い記憶、ぼっちだった飲み会、、、などが木工機械の騒音と共に走馬灯のようによみがえる。

商店建築

商店建築の11月号と12月号の連載ページ「空間と家具」の掲載してもらった。
家具デザインについて取材してくれた。
11月号は美容院imamuraの家具デザインについてだが、クライアントの今村さんは特に細かいことを言わなかったので、僕もあまり細かく説明しなかった。
デザインを進める時に断片的に考えていたことが、ライターの大菅力さんのおかげで、ひとつのまとまった文章になった。

CNC

小石君が工場を借りたので見に行ってきた。畑に囲まれた木造倉庫の中にファナックの新品のNCが置かれていた。NC部分も機械部分もファナック製である。ツールチェンジャーは14個、3軸制御だがオプション部品で軸を追加できる。CAMはアルファCAMを使うらしいが、ツールパスごとにサブプログラムを書き出して、プログラムを組み直すようなやり方はしないらしい。おそらく7年前までに僕がしていた使い方は、もう古くなっているのだろう。
ファナックのロゴと緊急自動停止ボタンを見ていたら、懐かしい気持ちになった。

ペンダント照明

ペンダント照明をハロゲンで作ってみた。
できあがった瞬間は微妙だな、と思ったがずっと見ているとかっこいいような気がしてくる。
倉俣史朗デザインのKスポットという照明を思い出して、どこか似ているのではないか?と思い、ネットでKスポットを検索してみると、まったく似ていなかった。
むしろ似ていると言うのもおこがましかった。