南山大学

名古屋にある南山大学キャンパス
設計:アントニン・レーモンド
竣工:1964年?
名古屋市内だが丘陵の緑豊かな中にあり結構広い。
事前に調べてみると里山の形を活かして、一本の山道をキャンパス内のメイン幹線に据えて、左右非対称に校舎を点在させたようだ。
竣工時の写真より遙かに木々が大きく育っていて、校舎が緑に埋もれるように見え隠れしていて気持ちよかった。季節ごとに印象も随分変わりそう。
歩いていて、この感じはなんだっけ??とふと思った。

なんだっけ?

そうだ、母校である東京造形大学の八王子キャンパスコンペ案だ。
僕が入学した頃にはすでにキャンパスは完成されていたけど、磯崎新氏の尾根を巧みに使い、各校舎やアトリエを山の中に点在させた模型や図面を、僕達一年生はみんな授業で見せられたっけ。実際にできた東京造形大学はコンペ案からは大きく変更したようだ。インターネットで探しても、当時の造形大コンペ案の模型や図面の資料は出てこなかった。建築やランドスケープに全く興味のない18歳の僕に、強く印象を残した案を名古屋でふと思い出した。

今週はいろいろあっという間に過ぎた。
急に春が来て、梅が咲いていた。
毎年春が来ると、新入生の気持ちで。と毎回思うが、今回こそは。

神言神学院

名古屋の南山大学のとなりにある神言神学院。
設計:アントニン・レーモンド
竣工:1966年
外から見るとケーキみたいでふんわりしている。
なかに入ると塔になっている祭壇スペースは上から光が落ちてくるので神々しい。
周囲のシリンダー状のコンクリートシェルが、4つ扇形に張り付いている。シェルは壁も天井も塔に向かって、斜めになっているのは構造的な理由なのか、祭壇への中心性がより強まっている。
本に載っているレーモンドの初期エスキースを見ると周囲のシェルは、渦巻きみたいに段々大きくなる構成のも考えていたような…
面積は大きくなかったが荘厳な感じがした。

豊田市美術館

豊田市美術館
設計:谷口吉生/谷口建築設計研究所
竣工:1995年
豊田市の駅から少し歩いて高台のようなところにあった。
内部はすりガラスから自然光が入る回廊に展示室があったりと複雑になっている。歩いてると急に目の前が開けたり、他の展示室とレベル差があって繋がったりと空間が豊かに感じる。
中庭のゲートみたいなものから外は、池と芝生が敷かれたランドスケープで自然が多くあるが、リチャード・セラの彫刻や幾何学的な噴水など、哲学的で凛とした世界だった。

地下通勤

通勤する時は渡辺橋の地下の改札を出たら、三井ダイビルとダイビル本館をつなぐ地下通路からダイビル本館を経て、そこから関西電力の建物の中を通って国際美術館裏に出る。
梅田界隈を歩く時は絶対に公道などには出ない。なるべく地下を通り、1階以上に行く時も建物の中を通る。
私の前世はヴィクトリア時代のモグラなので、地下があれば基本的に地下を通ります。今世の夢は、新宿の地下を一日かけてウロウロする事であります。

通勤

毎朝使う野江駅は小さい駅なので、改札のあたりに電光掲示板などはない。上のホームから聞こえる電車の音で、電車が来ているかどうかがわかる。しかし音だけでは、1番線に来ているのか2番線に来ているのかはわからない。
僕が求めているのは2番線の中之島行きだ。
改札に向かう時、古いコンクリートのアーチ天井が揺れて、電車が到着する音が聞こえる。薄暗い通路を2番線に向かって走るおばちゃんが見える。すかさず僕もおばちゃんを追いかけるように2番線に向かって走った。野江に停まる京阪各駅停車は少ない。
これを逃すと遅刻する。
長い通路を走って階段に向かう。おばちゃんとほぼ同時にホームに駆け上がった。

電車は来てない。
逆側の1番線に来ていた。
おばちゃんが息を切らしながらこちらを見て、照れたような笑みを投げかけてきた。

んまあ、なんてかわいいのかしら。

モダニズム

茨木市役所のエントランスホールがかっこよかった。
薄暗いっちゃ、薄暗いけど、かっこいいっちゃ、かっこいいし、使いづらいっちゃ、使いづらいけど、渋いっちゃ、渋いし、耐震がやばいっちゃ、やばいけど、
という話を一昔前の公共建築でよく聞くが、個人的には好きなので残してほしい。

神戸

今日は久しぶりに一日休みだったので、新神戸にある竹中大工道具館でフィンランドの家具メーカーの展示を観てきた。
北欧家具は断面構成や構造よりも、表面の流れや手触りの良さに特徴があるように感じていたが、ジャスパー・モリソンのデザインした椅子は、脚が貫を貫通した構造で他の展示された家具に比べてユニークに見えた。
また全ての家具が、木材の収縮を見込んだ構造や作りがしっかりしていて、収縮逃げのアイデアが豊富で勉強になった。これからはテーブルなどは裏側までちゃんと見るようにしようと思った。
地下の大工道具の展示では、伝説の鍛冶師である千代鶴是秀の仕事を再現した動画を観てたが、手間の多さに驚いた。

帰りに南京町に寄ったが、春節なので龍が空を舞っていた。龍に乗って大阪まで帰れないかと人混みの中で揚げ餅を食べながら、酔った頭で考えた。

バランサー

ペンダント照明のバランサー。
ペンダント照明とバランサーを同じ重さにすると、ペンダント照明が簡単に上下できるもので、ヨーロッパのアンティークなどでたまに見かける。日本でも有名なデザイナーがデザインした美しいものがあるが、高くて買えなかったから作ってみた。

材料は
・コーナンで買った排水部品の塩ビキャップ
・釣具屋で買った鉛玉
・樹脂のプーリー
・真鍮パイプ4Φ
・真鍮パイプ内径4Φ
・蓋のウォールナット無垢材

結果は55点くらいといった感じであまりスムーズにはカラカラしなかった。
ウォールナットの蓋がコードに干渉しているみたいだが、、、、。
動く機構のものは難しいが、できあがった時の楽しさは大きい。
次は天井につける滑車にもこだわってみようかしらん。